◆2023年2月24日
通常例会がお休みだったこの日、今月齢八十を迎えられた当クラブの古参会員にして四代目佐伯江南斎、通称「宗匠」こと佐伯良一氏よりご自宅にお招きいただき、会員約20名が茶の湯の心に触れました。
和蝋燭に照らされて床の間に浮かぶ「春色無高下」(しゅんしょくこうげなく)の掛け軸が揮毫されたのは凡そ400年前。傍に咲く一輪の花はその対句となる「花枝自短長」(かしおのずからたんちょう)を表しており、この二つを以て、ロータリーの精神にも繋がる訓話に一同耳を傾けました。
曰く、『春光が万物の上にあまねく公平に降りそそぐように、仏の慈悲は万物に対して公平であり、いささかの厚薄もない。他方、花枝に短長があるように、万物はそれぞれの個性を発揮して、力いっぱい生きて、全体として大きな調和を醸し出す』。
我が心斎橋RCの会員は40名。大義の下、それぞれが個性と強みを発揮して社会に貢献できるクラブでありたいと思います。
茶室で過ごす静謐なひとときに続いてお招きいただいたのは、茶道を起源とする茶会席のおもてなし。茶道の心とも言われる「侘び・寂び」を嗜みつつ、作法を学ぶ貴重な機会ともなりました。「有り難い」という言葉が持つ本来の意味を参加した一人ひとりが実感した夜でした。宗匠、本当に有難う御座いました。
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